とまじ庵

まったり語る場所

バイト先に「淋しい熱帯魚」のゴーストライターがいた話

仕事中かなり暇だったこともあり、ちょっと昔の出来事などを頭に巡らせていたところ
「あれ?これってネタとしては結構スクープ級なんじゃねぇ?w」ってネタをふと思い出し・・・。

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さかのぼること30年

若い方には申し訳ないのですが、この物語は今から30年前の1989年にあった出来事が発端。

当時は今のようにインターネットなどもなかった時代ですので、「へ~そんな話もあるかもね~www」なんて軽く聞いていたのですが。

過去を思い出しながら現在の検索能力でいろいろと裏をとっていったところ・・・・・というお話

彼はバイト先の先輩だった

当時の私は高校を卒業して就職した会社を二年ほどで退職し、とある警備会社でアルバイトとして働いていた。

バブル崩壊直前で、まだ世間の景気も良かったこともあり警備のバイトといえども普通に20万円以上。 朝5時半からの早出勤務などをした場合は早出残業ではなくて早出一日分+普通勤務一日分みたいな嘘のような料金体系だったので、毎日12時間勤務(5:30~17:30)するだけで40万円以上稼げていた夢のような時代だった。

そんな割の良いバイトだったので、様々な境遇の人達が集まってくる。

大学生はもちろんのこと、私の様に正規社員から転げ落ちた者。

はたまた「音楽だけでは食っていけないのでバイトかけもち」なんて人もたくさんいた。

私より3歳ほど年上だった蒲田さん(仮名)もそんな感じでバンドをやりながらバイト・・というノリの人だったらしい。

まぁそこまで付き合いが深かったわけではないので、どんなジャンルのバンドなのか?とかは知らない状態。

蒲田さん(仮名)と初飲み会

当時勤めていた警備会社は毎週火曜日に一週間の勤務表をまとめて本社に提出するという制度だったので、本社があった新宿に週イチで全員が集結するのが毎週の恒例。

場所が新宿と言うこともあり、ある日その場のノリで何名かで飲みに行くことになった。

その中にはさきほど話した蒲田さんと私ももちろん参加。

蒲田さんとは初飲み会ではあったものの、とても優しく話しやすい人だったのであっという間に意気投合。

今までマジマジと顔を見ることもなかったのだけれど「ぽっちゃりしてはいるもののなかなかの美形」だなぁっていうのがその時の印象(笑)

一次会は居酒屋である程度酔いも回ったので二次会はカラオケへ。

まさかの事態

カラオケに行ってみんな好きな曲を歌ってもりあがる。

そんななか、別のテーブルのお客さんが当時むっちゃ流行っていたこの曲を歌い出した。


淋しい熱帯魚(PV)

当時飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイクしまくっていた女性デュオWink淋しい熱帯魚

はろーんうぇ~ってところは老若男女すべてが振り付けできるくらいは流行っていた曲で、うちのテーブルも超盛り上がって踊っていたのだが・・・・。

蒲田さんだけは妙にノリが悪い。
どうしたんだろう?なんてみんなで気にしていたら、蒲田さんの口から驚くべき言葉が!!!

「その曲俺が作った」

事情を聞いてみると?

飲み会の席ということもあり「むっちゃはずしたジョーク」かとも思ったのだけれど、詳しく聞いてみるとどうも本人的にはマジで言ってるらしい。

内容をかいつまんでまとめるとこんな感じ

  • 自分は音楽関係の仕事をしているがそれだけでは食っていけないので警備のバイトをしている
  • 「淋しい熱帯魚」の依頼は知り合いから請けた
  • 元々は「スター誕生」というアイドル発掘番組で合格しメジャーデビューしたが売れなかった。
  • この曲自体は「有名作曲家」の名前でリリースしなければ意味がないので、無名な自分はあくまでもゴースト。
  • なのでこの曲も「曲単価いくら」で請負。どれだけ売れても追加手当は一銭も入らない
  • あ~ 印税入ったら今頃こんなバイトしてねぇのになぁ

今どきのご時世であればSNS経由で話題になりそうなネタではあるが、当時はSNSはおろかインターネットさえなかった時代。

飲み会の席でそんな突拍子もない話をされても「へ~そ~なんだ~」って頷くだけで、裏を取る情報網も拡散する影響力もなかったので、そのときは「ゴーストライターって言ってた人がいた」だけで話が終わったわけである。

ちなみにこの「淋しい熱帯魚」は年末に「平成最初のレコード大賞」を受賞するのだが、もちろんこの飲み会の時点では誰もそれを予想していなかった。

あれから30年

ということで30年前の回想録はここまで。

仕事中にふとそんな昔話を思い出し「そういえばあの話本当だったのかな?」なんて興味が湧きましてね(笑)

当時検証できなかった裏とりを「現在のインターネット」でやっていこうと思いたち、調べてみました。

メジャーデビューは本当か?

回想録では「蒲田さん(仮名)」となっていますが、実際の名前は結構マイナーな名前。

スズキとかサトウであれば何人もいるでしょうが、「蒲田さんの実名」はそんなに多くはない名前なので
「蒲田 アイドル発掘番組名」
の組み合わせワードでググってみたところ。

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各所に気を使いとりあえず画像にボカシをいれさせてもらいましたが、たしかに「蒲田さん」は某スター発掘番組で合格と兄弟デュオとしてデビューしていらっしゃいました。

飲み会のときにはすっかり太ってしまっていましたが、たしかに「この動画の顔」と同一人物。

そして蒲田さんのいうとおり・・・・この曲のあとに彼らをテレビで見るものはいなかった・・・。

作曲者との関係は?

メジャーデビューの件は嘘ではなかった!!

でもあの曲を作曲した人は当時押しも押されぬ売れっ子作曲家。かたや蒲田さんは「音楽で食っていけないバイトの警備員」

そんな格差の状態で依頼とか来ないでしょwwwww

やっぱ嘘だったんだろうな~。売れてる曲を聞いて、過去の栄光を思い出してちょっと見栄はっちゃったんだろうな。

そう思って今回の検証を終えようと思ったのですが。

念の為「作曲者名 蒲田さんの実名」でぐぐってみたところ!!!!!!

過去の相棒でした

これも各所に気を使ってボカシまくりですが

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作曲者と蒲田さん(仮名)はなんと淋しい熱帯魚リリースの3年前にデュオを組んでいた!!

点が線になった(汗

まとめ

といった感じで 30年前の記憶を辿ってググってみたら意外な結末にたどり着いた話。

もちろん「蒲田さん」が過去の相棒を羨ましがってついた嘘だった可能性もありますし、彼に言ったことが「酔った上での戯言」であった可能性も少なくないとは思います。

ただ数少ない情報の中にはこんな話や

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もっとつっこんだこんな話もあったりで f:id:tomag:20190627195302p:plain

こう言う情報が少ないながらも存在すると言う事は…全く根も葉もない話ではない気がしないでもありません。

逆にもしかしたら「業界ではすでに公然の秘密」なので、過去動画の作曲者欄がボカされているのかもしれませんし。

まぁわたしたち一般庶民にはわからない世界の話ですが、とりあえず「久々に思い出してぐぐってみたら意外に信憑性ありそうなネタだった」ので記事にしてみました(笑)

ちなみにこの「蒲田さん(仮名)」。 現在はまったく実名とは関係ない名前に改名して、アレンジャーなど音楽業界で活躍しているとのこと。

この改名も・・・いや考えすぎですかね(笑)